ウクライナに「パトリオット」を購入する用意があるのはオランダだけではない=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は18日、ウクライナのために防空システム「パトリオット」を購入する用意があるのはオランダだけではないと発言した。

クレーバ外相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

クレーバ氏は「小さな外交的秘密を開示しよう。今、『パトリオット』のバッテリーを世界のどんな国からでも、その国の言い値で購入する準備がある国は、オランダだけではない」と発言した。

また同氏は、オランダの公の場でのシグナルは極めて重要なものだとしつつ、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長が、ウクライナへの防空システム供与を決める際にNATO基準を言い訳にしないようにと述べたことも同様に極めて重要だと指摘した。

その際同氏は、「要するに、ある国が私たちに対して、『バッテリーは供与できない、なぜなら、そうすると私たちはバッテリーの数でNATO基準を満たせなくなるからだ』と述べているとして、そこで(ストルテンベルグ)事務総長が彼らに『私を言い訳にしてはいけない。必要なものを全てウクライナに明け渡しなさい、今はそれが大切だ』と述べているというわけだ」と説明した。

加えて同氏は、ウクライナへの防空システム供与問題でパートナー国の間でこれほど活発な動きはこれまで一度もなかったと発言した。

そして同氏は、「バッテリーはもう探さなくてもいい。それがどこにあるかはもう私たち皆がよく知っている。ウクライナが以前話したことは全て確認された。100基どころかそれ以上ある。どの国からが迅速にバッテリーを送れるかについて具体的な理解がある。そのため今日、重要な決定採択に向けた措置が取られた。ドイツの例は、当然ながら追加的な刺激である」と発言した。

なお、過去数日、欧州の政治家たちは、ロシア軍によるミサイル・無人機攻撃の続くウクライナに対して、より多くの防空システムを迅速に供与すべきとの声をあげている。

ドイツのショルツ首相は18日、ウクライナはさらに7基の「パトリオット」を必要としており、ドイツがその内1基を供与することを喚起した上で、残り6基が見つかることへの期待を表明した

17日、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は、より多くの防空システムをウクライナへと供与できるだけの、十分な数をNATOは保有していると発言した