ロシア軍は米国による対ウクライナ支援の不在を利用しようとしている=米ホワイトハウス

カービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は7日、ロシア軍は米国からの支援がないことでウクライナ軍の弾薬残弾が徐々に尽きつつあることを知っており、ウクライナ軍の陣地や町をさらに攻撃するためにその瞬間を利用しようとしていると発言した。

カービー戦略広報調整官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カービー氏は、「私たちは、いくつかの部隊で彼ら(ウクライナ軍人)が非常にていねいに自分たちの弾薬を分配しているのを知っている。なぜなら、残弾が尽きつつあることを心配し始めているからだ」と発言した。

また同氏は、ウクライナの複数地点の指揮官たちもまた、新しい軍事支援がないことから、どの長距離システムを使うか使わないかを決めなければならなくなっていると伝えた。

そして同氏は、「ロシア人はそれを把握しており、だからこそ、ウクライナ人に対して防空システムを浪費させるために無人機やミサイルの攻撃を続けている。彼らは、それ(編集注:防空システムのミサイル)が補充されないことを把握しているのだ」と発言した。

同氏はその他、ウクライナ東部の激しい防衛線の続くアウジーウカにつき言及し、ロシア軍はドンバス地方全体で作戦を遂行するために、アウジーウカを兵站目的で使いたがっているとの見方を示した。

同氏は、米国からの支援が不在であることがウクライナの前線だけでなく後衛でも状況を複雑にしているとし、ロシア軍はできるだけ多くのウクライナの防衛産業施設や民間目標を狙おうとしていると指摘した。