ロシアの防空は西側の巡航ミサイルに対応できていない=ウクライナ空軍報道官

ウクライナのイフナト空軍報道官は24日、ロシアの防空は西側の巡航ミサイルに対応できていないと指摘した。

イフナト空軍報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

イフナト氏は、「私たちが大変待ち望んでいた武器が、もう私たちのところにある。それは、巡航ミサイルだ。敵は、『代わりの存在しないスーパー防空システム』があるにもかかわらず、これらミサイルを撃墜できていない。いくつかはもしかしたら撃墜されているのかもしれない。しかし、結果からして、私たちはミサイルが着弾しているのを目にしており、防空システムが強力に張り巡らせているクリミアも、西側製造の巡航ミサイルに対応できていない」と発言した。

そして同氏は、ウクライナはドイツ製、フランス製、英国製のそのようなミサイルをより多く供与されることを期待しているとし、また「そして米国製のATACMSだ。これはもう弾道ミサイルだ。それは前線の状況を著しく変えるのに役立つ。また西側の航空機が登場すると、それはもう全く異なる話となる」と発言した。

その他同氏は、ロシアのミサイル「カリブル」は黒海のどんな場所からでも発射できると指摘した。同氏は、「カリブルはかなり遠くまで飛ぶ。2000キロメートル以上だ。そのため、(編集注:ロシアが)艦船の位置を変えることは解決ではない。敵がそこからでも攻撃できるということは理解しておかねばならない」と発言した。

その上で同氏は、黒海でのロシア艦船への対策につき、「ドイツが無人水上艇を送るという報道もあるし、他の武器が現れるという話もある。そして、何よりも最高なのは、効果的に運用されている私たちの(ミサイル)『ネプトゥーン』である。その上で、戦闘機F16に(対艦ミサイル)『ハープーン』が搭載されたら、ロシアの艦船は黒海で全く何もできなくなる」との見方を示した。

ウクライナ防衛戦力は、22日12時頃、2014年からロシアに占領されている南部セヴァストーポリの黒海艦隊司令部を攻撃していた

写真:Rept0n1x