米国防総省、13億ドルの対ウクライナ安保支援を発表 港湾防衛用装備品含む

米国防総省は19日、ウクライナに対する総額13億ドルの新たな安全保障支援パッケージを発表した。

国防総省広報室が公表した

発表には、「このウクライナ安保支援イニシアティブ(USAI)は、ウクライナの差し迫った要求を満たすために、重要な短期的能力を提供し、またウクライナ軍が中長期的に自国領を防衛し、ロシアの侵略を抑止するための永続的能力を構築するという、米国の継続的コミットメントを示すものである」と書かれている。

今回の支援に含まれる武器・装備品概要は以下のとおり。

防空システム「ナサムス」4基と弾薬

152ミリ口径弾薬

地雷除去装備

TOW対戦車ミサイル

無人航空機システム「フェニックスゴースト」及び「スイッチブレード」

精密空中弾

対無人機・電子線探知装備

燃料輸送車150台

装備品牽引運搬用戦術車両115台

装備品回収用戦術車両50台

港湾安全装備品

戦術安全通信システム

訓練、保守、維持活動の支援

また、米ホワイトハウスのジャン=ピエール報道官は、同日の記者会見にて、今回発表された対ウクライナ支援は、港湾の安全強化を支援するものが含まれていると伝えた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ジャン=ピエール氏は、「その装備品は、ロシアが『穀物合意』を離脱し、私たちが過去2日間目にしているように、港湾都市への攻撃を再開する中で、特に今、より重要となっていくものである」と発言した。

また同氏は、新しい支援パッケージの中に港湾の安全を確保するための機材が含まれており、それがウクライナの港湾インフラの防衛を強化することになると伝えた。

その他同氏は、米国は国際市場へのウクライナの穀物を届けられるようにすべく、ウクライナの努力を支え続けると強調した。その際に同氏は、パワー米国国際開発庁(USAID)長官による、米国はウクライナの農業企業を支援し、企業のための融資や助成金などを提供するべく、数億ドルを拠出する意向を述べたことを喚起した。

さらに同氏は、ルーマニアをはじめ、ウクライナ穀物の国債市場へのアクセスのために陸路を改善する上でその他の国が貢献していることも指摘した。

その上で同氏は、「このように、私たちはウクライナを短期的だけでなく、長期的展望でも支援し続ける」と明言した。

写真:ゲッティ・イメージ