ウクライナ軍操縦士のF16訓練はまだ始まっていない=宇空軍報道官

ウクライナ空軍司令部のイフナト報道官は4日、ウクライナ軍航空機操縦士への戦闘機F16訓練はまだ始まっていないと発言した。

イフナト報道官がテレビ番組「統一ニュース」へ出演した際に発言した。

イフナト氏は、「プロセスは始まっているのだが、訓練はまだ始まっていない。そういう現実なのだが、肯定的な決定を待っているところだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ空軍やその他機関の代表者たちは毎日本件の作業をしているとし、国外に滞在し、基地の分析を行い、どこで誰がウクライナ軍操縦士の訓練を行うのかということにつき、パートナーと協議を行っていると伝えた。また、ウクライナへの航空機提供を推進する国々も作業を行い、計画を立てていると指摘した。同氏は、多くの国が訓練場を有しており、現在訓練のためにどこで何人のウクライナ軍操縦士が受け入れられるかということを決めているところだと述べた。

同時に同氏は、ウクライナにF16が供与されるという決定はもう採択されていると述べ、「私たちが理解しなければいけないことは、操縦士、技師の訓練やその他のプロセス、インフラ準備といった、乗り越えねばならないプロセスなくして、(航空機の)供与は不可能だということだ。それには時間がかかる。そして、私たちの軍事・政治首脳陣から私たちのパートナーに対して、その時間が短縮できる点で、遅らせることのないよう要請している」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナ軍操縦士の訓練と戦闘機の供与が遅れると、その分ウクライナ軍人や民間人の犠牲が増えることになると指摘した。