ウクライナ政府、国内最大の国営軍事企業の新総裁を任命

ウクライナ政府は28日、国営軍事企業「ウクライナ防衛産業」の新総裁にヘルマン・スメタニン氏を任命した。

ウクルオボロンプロム社が報告した

発表には、「ウクライナ閣僚会議(内閣)の決定により、株式会社『ウクライナ防衛産業』社(旧国営コンツェルン『ウクルオボロンプロム』社)の総裁に、ヘルマン・スメタニン氏を任命した。決定は、2023年6月28日に発効する」と書かれている。

発表にて、カミシン戦略産業相は、防衛産業分野最大の国営企業の総裁変更は、同社を変貌させるプロセスにおける最初の重要な一歩の1つだと指摘した。カミシン氏は、「新たに任命された総裁には、3つの主要な課題がある。弾薬と軍用機材の製造増加、企業内における効果的な反汚職インフラの構築、そしてウクルオボロンプロムの変貌だ。それらは国産防衛産業分野の『鉄の変化』実現にとっての重要なステップである」と発言した。

ヘルマン・スメタニン氏は、防衛産業分野で9年間の勤務経験を持つ人物。ウクルオボロンプロム社の一部である、ハルキウ機械製造設計局で勤務し、その後リヴィウ戦車工場の主任設計士になった。2020〜2021年には、国営企業「マリシェウ記念工場」の製造局長を務める。2021年4月からは、国営企業「ハルキウ戦車工場」の総裁となっていた。

これに先立ち、6月27日、ゼレンシキー大統領が大統領令にて、フシェウ・ウクルオボロンプロム総裁を解任していた