米国は当面ウクライナに長射程ミサイル「エイタクムス」を供与しない=ミリー統合参謀本部議長

米国のミリー統合参謀本部議長は3月31日、ウクライナに対して300キロメートルの射程を持つ戦術地対地ミサイル「エイタクムス(ATACMS)」を提供しないと発言した。

軍事ニュースサイト「ディフェンス・ワン」が報じた

ミリー氏は、「今のところは、そうしない(供与しない)という政治的決定がある。そして、私は、将来のテーブルの上、テーブルの外のことは何も予言しない。しかし、軍事的観点では、私たちのエイタクムスの数は相対的に少なく、私たちは自分自身の在庫弾薬を維持していると確信しておかねばならない」と発言した。

同時に同氏は、エイタクムスの能力は「若干誇張されていると思う」とも発言した。同氏は、高機動ロケットシステム「ハイマース」の(GPS誘導対応)GMLRSではミサイルが6弾発射ができるのに対して、エイタクムスだと1弾しか発射できないことを指摘した。さらに同氏は、長距離攻撃には、無人機のような他の武器も使用可能だと述べた。

その他同氏は、米国が失った在庫を回復させ、需要を満たすために製造を拡大するには、「おそらく数年かかる」と発言した。