カナダと英国はウクライナの軍人訓練ミッションを継続する=宇副首相

ウクライナのステファニシナ欧州・欧州統合担当副首相は、カナダと英国はウクライナにて展開しているウクライナ軍人訓練のためのミッションを引き上げることはないと明言していると伝えた。

17日、ステファニシナ副首相がICTV局番組出演時に発言した。

ステファニシナ氏は、1月10日のウクライナNATO委員会会合と17日に行われた協議につき、ウクライナはNATO同盟国と二国間ベースで防衛分野の協力を強化することで同意していると発言した。同氏は、「具体的には、カナダ、英国、そして米国との協力だ。今日、キーウ(キエフ)には、カナダ外相が滞在している。重要なことは、カナダも英国も、プーチンによるウクライナ領の軍の訓練部隊を撤退せよとの最後通牒には一切対応しないことを確認したことだ。その活動は継続され、強化される」と発言した。

同氏は、ウクライナには、NATO軍がウクライナ領で戦闘するなどという幻想はないが、同時に、ウクライナの防衛能力を保障することはNATO加盟国の利益だとも指摘し、「それもまた(関係国により)確認された」と発言した。

加えて同氏は、ウクライナはさらに複数のNATO加盟国と防衛分野協力強化につき協議を行っているとし、協議につき公にはできないものの、ウクライナNATO委員会会合後に真剣な協議が始まっていると指摘した。

なお、カナダ政府は、現在ウクライナ領にて「UNIFIER」という作戦でウクライナ軍人の訓練を実施している。UNIFIER訓練ミッションでは、2015年に始まり、約200名のカナダ軍人がウクライナ軍人に近代戦闘の訓練を行っている。