ウクライナは必ずNATOに加盟する=宇国防相

ウクライナのレズニコウ国防相は、同国は現時点で北大西洋条約機構(NATO)内にウクライナの加盟に関する政治的コンセンサスがなくても、ウクライナは加盟を保障し得る改革実施を続けるべきだと発言した。

20日、レズニコウ氏が米ワシントン訪問中発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同氏は、「ウクライナのNATO加盟の決定採択は、加盟国のコンセンサスによってのみ可能だ。それは、政治的決定である」と発言し、現時点でその政治的決定の採択は、NATO加盟国の議題に上がっていないと指摘した。

同時に、同氏は、「しかし、それは、私たちがウクライナ憲法にあるNATO加盟が私たちの目的であり課題であるという条項を忘れて良いことは意味しないのだ。そして、加盟は、安全保障要素のためだけではない。NATOとは、軍事同盟というだけではなく、それは、民主主義発展、経済問題、人道問題に関わることなのだ」と発言した。

同氏は、そのため、ウクライナの課題は、改革を履行することであり、それによりNATO加盟への実質的な準備をすることだと述べ、「そして、(編集注:ウクライナのNATO加盟の)政治的決定は、遅かれ早かれ採択されることになる」との見方を示した。

なお、2008年のNATOブカレスト首脳会談にて、NATO加盟国首脳たちは、ウクライナとジョージアが将来NATOに加盟するという政治的決定を採択している。両国にとっての加盟に向けた次の段階は、加盟行動計画(MAP)の付与となっている。