ゼレンシキー大統領、東部前線訪問 敵地点まで80メートル地点を視察

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ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は8日、ウクライナ東部を訪問し、前線地点を視察した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

大統領は、「ウクライナ政権幹部は、ここに来なければならない。順番でも良いので。ここに来ることは非常に重要だ。何よりまず、軍人たちにとって重要だ。政権が彼らを支えているという理解、政権は執務室に隠れているわけではない、実際に困難のある場所に来ている、という理解が重要なのだ。英雄がいる場所、実際にウクライナの運命を定めている人々、ウクライナを守っている人々がいる場所を訪れることだ。国を誰も守らなかったら、誰が立派な執務室で仕事をするのであろうか」と発言した。

大統領はまた、現在統一部隊作戦圏の治安情勢の激化が観察されていると述べ、ウクライナ軍の配置地点に対して、敵の狙撃手が攻撃を行っており、それによりウクライナ軍人の間に死傷者が出ていると指摘した。

写真:大統領府、統一部隊

ゼレンシキー大統領は、「私たちは、最近、1月1日から、最上級の激化、停戦において最大件数の問題、最大件数の死傷者が出ている地点を訪れている」と述べ、今年に入ってからすでに26名のウクライナ軍人が死亡していると強調した。

さらに大統領は、敵地点から80メートル地点となるウクライナ軍人の配置地点を訪れた。ウクライナ軍人の同地点では、敵狙撃手からの攻撃を常に受けており、周辺は地雷原となっているという。周辺のインフラは砲撃により破壊されていると書かれている。

発表によれば、大統領はまた、過去2週間の激化で多くのウクライナ軍人が殺害された地点を訪れた。

ゼレンシキー大統領は、「非常に困難な地点だ。ウクライナ軍人4名が占領者によって殺害された。さらに2名が負傷した。つまり、6名だ。残念ながら、このような状況だ。また、彼らを助け、救っていた軍人1名も、地雷を踏んで死亡した」と発言した。

大統領は、軍人は、ウクライナを守り、停戦を確保するために全力を尽くしていると述べた。

同時に、大統領は、「しかし、私たちは、私たちの戦士が攻撃を受けて、死者が出ている時は、軍は反撃を行う、ということは、皆理解しているであろう」と強調した。