【宇日防衛相会談】多国間軍事演習への日本参加・実務2+2安保協議秋開催へ=タラン国防相

アンドリー・タラン国防相は17日、公式訪日の一環で、日本の岸信夫防衛相とテレビ会談を実施した。

ウクライナ国防省広報室が公表した

発表によれば、両者は、予定されていた時間の2倍となる2時間にわたり会談したとのこと。

岸防衛相は、ウクライナ国防相として初の訪日を行うタラン国防相を歓迎し、ウクライナの独立と領土一体性を尊重し、国家領土の現状を変更するいかなる試みも違法であるとする日本の立場が不変であることを再確認した。

両大臣は、両国国防・防衛省の間の防衛協力・交換協力の覚書にもとづいた、両省のさらなる発展の重要性を再確認し、両国防衛産業分野の可能性を協議し、技術・軍用品・デュアルユース品交換分野の協力手段に言及した。

タラン国防相は、会談結果につき「私たちは、ウクライナ・日本国防・防衛省と外務省の高級の代表者による『2+2』フォーマットでの第2回安全保障協議を2021年秋に実施することで合意した。また、陸軍・陸自と特別作戦部隊をはじめとする、両国軍人の経験交換を組織する可能性も検討した。さらに、日本側は、ウクライナ領での多国間軍事演習『シーブリーズ2021』への日本自衛隊代表者の参加が確認された他、多国間軍事演習『ジョイントエフォート2021』への参加準備があることも表明した」と報告した。

タラン国防相はさらに、ウクライナと日本は、国際的に認められた国境不可侵の原則を連帯して遵守していると強調し、ウクライナは日本による1956年宣言にもとづいた領土問題解決の立場を共有するとし、また国際条約にしたがった全ての海上の自由で安全な航海の保証が不可欠であると明言した。

なお、タラン国防相は、16、17日、日本を訪問している。ウクライナ国防相の訪日は今回が初めて。当初、タラン国防相と岸防衛相は、防衛省にて会談を行う予定だったが、タラン大臣の随行者1名から新型コロナウイルスの陽性反応があったとの連絡を受け、会談は、対面式からテレビ式に切り替えられていた。

写真:国防省