ロシア占領軍、ウクライナ側に軍人の遺体を返還

東部情勢

ウクライナ東部のロシア占領軍代表者は、統一部隊側にウクライナ軍人の遺体を返還した。現在、遺体の身元確認が行われている。

21日、統一部隊作戦本部広報室が伝えた

発表には、「7月21日、ロシア占領軍代表者は、ウクライナ政府管理地域側にもう一体の防衛者の遺体を渡した。現時点では、遺体の身元は特定されていない」と書かれている。

統一部隊は、7月13日にドネツィク州ザイツェヴェ近くでの海軍歩兵の殺害後に負傷したと思われていた軍人である可能性があると伝えた。

なお、7月13日、ウクライナ側は、設置爆発物により死亡したウクライナ軍のドミトロー・クラスノフルジ中尉の遺体回収を行うため、欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の調整のもとで、ロシア占領軍から安全の保証を受け取った。同保証によれば、ザイツェヴェ地区では、7月13日14時から18時までの間、停戦が義務付けられるとのことであった。

しかしながら、白ヘルメット装着の非武装回収班は、遺体回収時に、ロシア占領軍が待ち伏せによる攻撃を開始。まず、回収班の戦闘を進んでいた軍人が攻撃され、その後、衛生兵のミコラ・イリイン氏も攻撃を受け死亡。他に将校1名が負傷。その後、回収班は撤退している。

7月16日、クラスノフルジ氏の遺体は、ロシア占領軍から政府管理地域に返還されている。

ウクライナ側は、SMMの支援を受けつつ、同日に負傷した兵の捜索実施のための安全保証をロシア占領軍側に要請しているが、拒否され続けていた。