ウクライナは戦場で優位に立ち得る=ストルテンベルグNATO事務総長

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北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は29日、ウクライナは今後戦場で優位に立ち得るし、NATO加盟国はウクライナへの支援と防衛生産を増やしていると発言した。

キーウを訪問したストルテンベルグ事務総長がゼレンシキー宇大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「支援の深刻な遅延が戦場で深刻な悪影響を意味したことは把握している。米国は数か月にわたり、(編集注:支援)パッケージについて合意に至れなかったし、欧州のパートナーたちは、約束した水準での武器供与ができなかった。数か月間、装備面での優位はロシア側にあり、ウクライナは自らの弾薬にノルマを課さねばならなかった。それは、ロシアのミサイルや無人機の撃墜数が減り、ロシアが前線で前進することができたことを意味する。しかし、ウクライナが優位に立つためにはまだ遅過ぎない。さらなる支援が途上にある」と発言した。

同氏はまた、NATO加盟国はNATOウクライナ理事会におけるゼレンシキー大統領の呼びかけを聞いたし、支援を増やすことに同意したと指摘した。その例として、同氏は、米国の新しい支援パッケージの採択、英国からの過去最大の支援パッケージの発表、ドイツからの追加防空システム供与、オランダの対ウクライナ支援の増加を挙げた。

さらに同氏は、近々同盟国からの新たなウクライナ支援の発表があるとの見込みを示した。そして同氏は、NATO加盟国はたとえ自国の備蓄がNATO基準で不十分となるとしても、ウクライナを支援しなければならないと強調した。

その際同氏は、「備蓄は補充できるし、それは行われる。失われた命は取り返せないのだ。私たちの備蓄を補充するためには、私たちはより多く生産せねばならない。よって、私は、同盟国が防衛生産を拡大していることを歓迎する。私たちはまた、ウクライナとの共同生産に向けた作業を行っている」と発言した。

写真:大統領府