OSCE監視団、ウクライナ東部でロシアの電子戦システムをまた確認

欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、4月2日、ウクライナ東部ドネツィク州被占領地域にて、ロシアの最新電子戦システム「RB-341V レール3(Leer-3)」を確認したことを報告した。

4日に公開された3日付SMM日報に記載されている。

同日報には、「4月2日、SMMチームは、コンコヴェ(非政府管理地域、ドネツィク市南方79キロ)近郊で、軍用トラック(カマース5350)に積載された電子戦システム(RB-341V レール3)を確認。同トラックは、道路T0508を南方へ進んでいた(2014年9月19日付(ミンスク)覚書第5条により、重火器・軍用兵器の配備が禁止されている空間である)」と記述されている。

なお、これ以前にも、SMMは、繰り返しロシアの電子戦システムを報告している。2018年7月には、4つの異なる電子戦システム(レール3(Leer-3)RB-341V, 1L26クラスーハ2(Krasukha-2)、RB-109Aブイリーナ(Bylina)、対UAVシステム・レペレント1(Repellent-1))をチョルヌヒネ(ルハンシク市から北西64キロ地点)で確認したとの報告がある

また、本年2月10日には、SMMは、ロシア軍のみに配備されている自動ジャミング・システム「トルン」の確認も報告している他、3月16日にSMMの短距離無人機が「カマース-4310」に載せられた自動ジャミング・システム「R-330Zh ジーテリ」と、ジャミング・システム「チラダ-2」をユージュナ・ロムヴァトカ(ルハンシク市から西に60キロ地点)近くで確認したことも報告されている

写真:ウィキペディア