ウクライナ汚職捜査機関、保安庁や警察の高官含む、犯罪組織メンバー5名に容疑通告

ウクライナの政権高官の汚職犯罪の捜査に特化した機関「国家汚職対策局(NABU)」は5日、前日発表した「カルタゴ」と名付けられた汚職犯罪捜査作戦の一環で摘発された犯罪組織に属する5名の人物に容疑を通告した。

NABUと特別汚職対策検察(SAP)が公表した。

捜査情報によると、犯罪組織の参加者たちは詐欺コールセンターやその他の違法ビジネスの支障ない活動を保障する代わりに、法執行機関の高官たちへ不法な利益を体系的に提供する仕組みを整えていたという。

新たな容疑者は以下の5名。

・犯罪組織の首謀者。犯罪組織の設立・運用、公務員への不法な利益提供の組織、拷問・偽造通貨製造の組織、犯罪によって得られた資産の合法化(資金洗浄)の容疑。

・SBUのある局の第一副局長。犯罪組織への参加容疑。

・国家警察局長。犯罪組織への参加及び不法な利益の受領の容疑。

・国家警察キーウ州総局刑事捜査局副課長。犯罪組織への参加、拷問と偽造通貨製造へのほう助の容疑。

・犯罪組織主催者の部下。犯罪組織への参加と拷問の容疑。

予備捜査では、過去に複数回の前科があった犯罪組織の主催者が、SBU、検事総局、国家警察の現職高官、犯罪社会の代表者らを違法活動に巻き込んでいたことが明らかになったという。

発表には、その活動により、ウクライナ国民や外国人をだましていた詐欺コールセンターの支障ない作動、麻薬の販売、粗悪煙草や偽造外貨の違法製造などが保護されていた可能性があると書かれている。

さらに捜査官は、同犯罪組織が、自らの利益のために襲撃、拉致、身体への傷害行為に参加した者たちの関与を検証しているという。

NABUは、犯罪組織は違法活動の保護と不当利益の受領のために法執行機関における汚職コネクションを利用していたとみなしている。予備捜査により、犯罪組織の構成には少なくとも12名が関与していたことが確認されたという。捜査は、継続しているとのこと。

また同日、高等反汚職裁判所は、ウクライナ国家警察戦略捜査局のツェノウ第一副局長に対し、1500万フリヴニャの保釈の可能性のある勾留という形の未決囚予防措置を決定した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ツェノウ容疑者 写真:ススピーリネ

これに先立ち、NABUは4日、「カルタゴ」と名付けられた、詐欺コールセンターの活動に関する事件の捜査の一環で、新たな犯罪組織を摘発したと発表していた。

トップ写真:NABU