ウクライナ陸軍「スケリャ」連隊、訓練施設での軍人死亡の報道内容を部分的に認める

ウクライナで報じられた、同国陸軍の強襲連隊「スケリャ」にて過去半年間に同連隊の訓練センターで26名が死亡したとする情報につき、同連隊は報じられた訓練兵の死亡を部分的に認めた。現在、全ての事例につき調査が行われているという。

25日、スライ民軍協力グループ長がオンライン記者会見の際に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

スライ氏は、「基礎軍事訓練中に死亡したと言及された26名の内、私たちは1名を全く見つけることができなかった。つまり、その人物は私たちの部隊とは関係のない人物だ。そのため、26名全ての事実を確認することはすでに不可能であり、私たちは25名のことについて話している」と述べた。そして同氏は、「個々のケース、個々の人物については、私たちは調査していく必要がある」と発言した。

また同氏は、その25名の事例の内1名は、別の部隊の訓練センターに送られた者で、そこで病気になり、その後に病院で死亡したケースであると付け加えた。同氏はその際、「訓練のために別の部隊へと派遣した人物が、私たちの部隊で死亡したと言うのが正しいのかどうかは不明だ」と述べた。

同氏はさらに、レシェティロヴァ軍事オンブズマンが、薬物依存症として代替療法を受けている「スケリャ」の軍人が2000名に上るとの情報については、その情報は事実と異なるとコメントした。その際同氏は、「私たちのところに2000人の薬物依存症者はいない。レシェティロヴァ氏が発言したこの情報は、数か月前のものだ。それらの軍人の大半は、すでにリハビリ・コースを終えており、もはや薬物依存症ではない。幸いなことに、多くがすでに薬物依存症から脱却し、他の動員された者たちと共に課題を遂行している。私たちは彼らが生活に戻るのを手助けした」と伝えた。

同氏はまた、法的な観点からは、連隊の軍人は誰一人として薬物依存症ではないとし、なぜなら、彼らは軍医委員会により、健康であり兵役に適しているという結論を受けて、入隊しているからだと主張した。同氏はそして、連隊が彼らの薬物依存症を把握した場合は、彼らはリハビリを受け、その後、身体準備コースを受けることになると述べた。同氏はまた、連隊で代替療法を受けている軍人は一人もいないと補足した。

その他、ウクライナ軍通信総局は、ウクルインフォルムに対して、報じられた軍人に対する不正行為の可能性に関する調査が行われている期間、「スケリャ」連隊の指揮官は職務から外されると報告した。

同局の報告には、「6月24日から、調査及び捜査の実施期間中、同連隊の指揮官は職務が停止された。報道で言及された刑事犯罪の事実が確認された場合、罪人は必ず法律に従って責任を問われる。また、幹部による越権行為及び軍人の権利侵害の事例が確認された場合、上位の指揮権限により、関連する組織面及び人事面の決定が下される。結論は、確認された事実、文書、公式捜査の結果、裁判所の判決のみに基づいていく」と書かれている。

また、メディアによる第425独立強襲連隊「スケリャ」に関する報道の情報に基づき、徹底的な調査が続いているという。部隊内で法執行機関職員が活動しており、ウクライナ軍側からは最大限の協力が提供されているとある。具体的には、国家調査局が連隊の軍人に対する違法行為の可能性に関する事実について、裁判前捜査を行っているという。

さらに、シルシキー・ウクライナ軍総司令官の決定にもとづき、部隊内ではすでにウクライナ軍参謀副総長が率いる総合委員会が活動しているという。

同局はその上で、「第425独立強襲連隊は、他の多くの強襲部隊と同様に、ウクライナ防衛戦力の効果的な一部であり続け、前線の最も複雑な方面で戦闘課題を遂行し続け、隊列を維持し、敵を殲滅している。その際、人間の尊厳、一人一人の軍人の生命と健康は、戦場だけでなく後方での準備過程においても、ウクライナ軍にとって最大の価値であることを強調しなければならない。全ての批判的な事例に関する真実の解明、欠点の除去、及び立証された犯罪に対する処罰の不可避性は、軍司令部の原則的な立場であり続ける」と伝えている。

これに先立ち、ウクライナのオンラインメディア「バベリ」が23日、強襲連隊「スケリャ」に関する調査報道記事を公開した。記者たちは、「スケリャ」に動員された軍人の親族を中心に、関係者30人に取材した他、同連隊から逃げ出したり、今も所属する軍人数十人にも取材した上で、過去半年で同連隊の訓練センターで26名の訓練兵が死亡したと主張した。さらには、訓練を受けている者に対する拷問や虐待の事例についても伝えている。

写真:強襲連隊「スケリャ」