ウクライナ汚職捜査当局トップ、イェルマーク氏の事件について「情報漏洩を避けるよう作戦を遂行した」
ウクライナの政権高官の汚職犯罪の捜査と起訴に特化した法執行機関、国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察(SAP)の長官は12日、キーウ近郊の高級コテージ建設における4億6000万フリヴニャ(約16億5000万円)の資金洗浄事件につき、捜査の初期段階において、捜査情報を把握していたのは自分たち(クリヴォノスNABU局長とクリメンコ特別汚職対策検察SAP長)のみであったと発言した。
クリヴォノスNABU局長とクリメンコSAP長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クリヴォノス氏は、「本件は独特な作戦であり、1つの捜査員部隊に集中させるのではなく、分散されていた。各担当が継続される捜査の自らの担当分野を率いていた。捜査開始時、本件の主任検察官はクリメンコSAP長であった」と指摘した。
またクリメンコ氏は、事件の捜査メカニズムは情報の漏洩を避けることを想定したと述べた。その際同氏は、「作戦は複数の捜査の方向から構成されていた。これら全ての方向は、異なる主要捜査部門によって実施されていたため、部門の責任者の誰も作戦の全構成要素や、他の部門がどの方向に動いているかを知らなかった。それを知っていたのは、私とNABU局長のみであった。私たちには、もし作戦全体について漏洩が起きれば、それは君か私だ、ということで合意があった」と強調した。
そして同氏は、法執行機関職員たちの目的は、完全無欠の捜査を行い、刑事訴訟の政治化を許さないことだと指摘した。
関連して、クリヴォノス氏は、尋問や鑑定など、今後さらに一連の捜査行動を行う必要があると付け加えた。
これに先立ち、NABU捜査官は5月11日、キーウ近郊の高級建設プロジェクトにおける4億6000万フリヴニャ(約16億5000万円)の資金洗浄事件に関して、前大統領府長官のアンドリー・イェルマーク氏に容疑を通知していた。