公判前の刑事手続きは約700件ある=ウクライナ汚職対策機関

ウクライナの政権高官の汚職犯罪の訴追に特化した機関「特別汚職対策検察(SAP)」の長、クリメンコ氏は8日、現在政権高官に対する公判前刑事手続きは約700件あり、裁判が始まっている事件は約300件あると発言した。

クリメンコSAP長が2025年上半期の特別汚職対策検察(SAP)と国家汚職対策局(NABU)の活動報告記者会見の際にウクルインフォルムの記者の質問に答える形で発言した。

クリメンコ氏は、「約700件の刑事手続きが作業中であり、それらは公判前のものだ。しかし、この数字は、全ての事件ではない。裁判所の判決で登録されたが、実際には、見込みがないことがすぐにわかるものもある。ただし、それでも個人の申し立てにある主張に反証するために時間が費やされる。さらに、約300件の刑事手続きがすでに裁判所の様々な段階にある」と説明した。

また、クリメンコ氏とクリヴォノスNABU局長は、2025年上半期の両機関の活動により、6850万フリヴニャが国家に賠償されたと報告した。