ロシア占領者、拷問を加えているウクライナ南部ヘルソン州住民の動画を公開

動画

ロシアが領域の大半を占領をしているウクライナ南部ヘルソン州では、ロシア軍が拉致した同州住民の動画をオンラインで公開した。同男性には、暴行・拷問を受けている様子が見られる。

11日、フラニ・ヘルソン州議会議員がフェイスブック・アカウントにて伝えた

フラニ氏は、「ヘルソン州。数日前に、『勇敢な』ロシア親衛隊隊員がオレシュキで地元住民を逮捕する動画を公開した。そして、このような拘束されているセルヒー・モローズ氏の尋問の様子の動画が出てきた」と伝えた。

フラニ氏はまた、敵は動画を撮る際に、暴行や電流拷問実施の様子も隠していない(編集注:動画の男性の耳には電流を流すためのクリップとケーブルが映っている)と指摘した。同氏は、この動画はロシア連邦の戦争犯罪のさらなる証拠だと強調した。

なお、ウクライナ南部ヘルソン州は、2月24日のロシア軍による対ウクライナ全面侵略の初期段階でその大半が制圧され、現在までロシアにより被占領下にある。同州では、ロシアは、住民のための人道回廊設置を認めていない。また、ロシア占領者は、同州で、記者、自治体の首長、地方議員、活動家、過去に東部の戦闘に参加したことのある者などの拉致を続けている。物不足が侵攻しており、経済の停滞が見られている。またロシア軍が、ヘルソン市民や医療関係者による人道支援の拠点を占拠した事例も報告されている。

ヘルソン州のラフタ州軍行政府長官は、州の約5分の1の住民が同州をすでに離れたと伝えている