ウクライナ外務省、露によるポクロンシカ元露占領政権検察の駐カーボベルデ露大使任命につき「隠れることは不可能」

ロシア連邦がナタリヤ・ポクロンシカ(露語:ナタリヤ・ポクロンスカヤ)元露占領政権検事総長を駐カーボベルデ露大使に任命したことにつき、ウクライナ外務省は、カーボベルデ政府に対して、ポクロンシカの犯罪について提起していると伝えた。

オレフ・ニコレンコ・ウクライナ外務報道官がウクルインフォルムに伝えた。

ニコレンコ報道官は、被占領下クリミアにてロシア占領政権の検察を務めていたポクロンシカ氏がウクライナに対する国家反逆罪にて指名手配となっていること、またウクライナ、米国、欧州連合(EU)、カナダ、日本の制裁対象となっていることを喚起した。

その上で同氏は、「アフリカにいようと隠れることはできない。ウクライナ外務省は、カーボベルデ政府に対して、ポクロンシカ氏の犯罪行為に関してすでに提起している」と発言した。

これに先立ち、プーチン露大統領は、被占領下ウクライナ領クリミアのロシア占領政権にて検察を務めていたポクロンシカ氏を駐カーボベルデ露大使に任命する大統領令を発出していた。

なお、ポクロンシカ氏は、2014年2月に始まったロシア連邦によるウクライナ領クリミア占領の際に、占領を幇助したことによりウクライナで国家反逆罪の容疑がかけられている。ウクルインフォルムの情報では、セルヒー・アクショーノウ(セルゲイ・アクショーノフ)、ヴォロディーミル・コンスタンティノウ(ウラジーミル・コンスタンチノフ)、ナタリヤ・ポクロンシカ、ルスタム・テミルハリイェウ(ルステム・テミルガリエフ)、ペトロ・ジマ(ピョートル・ジマ)の刑事捜査はすでに終了している。また、同氏は、欧米諸国や日本の制裁対象にもなっている。

なお、カーボベルデは、2014年3月27日の国連総会におけるウクライナ領土一体性決議の際に賛成票を投じている。