ゼレンシキー宇大統領「前線は動いていない、敵は海に出られない、残るは空」
ゼレンシキー大統領は、現在、戦争の主な焦点は「空の戦い」へと移行しており、その点でのウクライナにとっての課題は対弾道ミサイル迎撃手段だと発言した。
ゼレンシキー大統領がフィナンシャル・タイムズとのインタビューの際に発言した。ゼレンシキー氏がテレグラム・チャンネルに自身の発言を公開した。
ゼレンシキー氏は、「この戦争は変化している。今日では、平和と勝利は、より聡明な者のところで生じる。私たちは非常に困難な状況にあるが、私たちの軍人たちは自らの命でもって戦場での戦争、つまりコンタクト・ラインを止めた。戦争は続いているが、前線はもはや動いていない。前線がほぼ動かず、海でも敵が出て来られないとなれば、残るは空だ。現在は、空の戦いが行われている。これが、この戦争の優先課題の変化だ」と語った。
また同氏は、この方程式には1つの未知数(編集注:不確定要素)があるとし、それが対弾道ミサイル迎撃手段だと強調した。
同氏はその際、「そしてそれは大きな問題だ。私たちは準備ができておらず、対弾道ミサイルプログラムもなく、そのようなソ連の遺産も持っていなかった。それらは全てモスクワに渡り、ウクライナには残されなかったのだ。私たちには核兵器がなく、それなしではあの『クラブ』には入れない。攻撃されるかもしれない者たちの『クラブ』に入っているのだ」と指摘した。
そして同氏は、空の戦いがこの戦争において決定的なものになるとの見方を示した。
同氏は、「今日、空では知性が勝利する。私はそのことを完全に確信している。もしパートナーたちがウクライナの強靭性のための資金提供を断念せず、私たちの若者たちが耐え抜いて戦場を維持し、1キロメートル進むごとにロシア側に数万、場合によっては数十万の人員という代償を支払わせるなら、その時、私たちは空を巡って戦っていく」と発言した。
写真:大統領府