ロシア軍の1か月の損耗数は米国のベトナム戦争15年間やソ連のアフガニスタン戦争10年間の損耗に匹敵=NATO事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は17日、ロシア・ウクライナ戦争を止めるためには、ウクライナとロシアの両方の首脳に交渉への準備ができている必要があるが、現在そのような準備を示しているのはウクライナだけだと指摘した。

ルッテNATO事務総長がブリュッセルでのNATO閣僚級会合の前の記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ルッテ氏は、「戦況に目を向ければ、それが変化したことが分かる。ロシアは大きな突破を行えていない。ウクライナはうまく対応している。ウクライナが非常に多くの領土を奪還しているというわけではないが、少なくとも前線は安定しており、ロシアの進軍は以前より良く制限されている」と発言した。

また同氏は、前線では毎月3万〜3万5000人のロシア軍人が死傷しており、これは米軍がベトナム戦争の15年間、ソ連軍がアフガニスタン戦争での10年間で被った損耗にほぼ匹敵すると指摘した。

加えて同氏は、「それでもなお、私たちは全員がこの戦争の終結を望んでいるのだ。それに終止符を打たねばならない。しかし、そのためには2人がタンゴを踊らなければならない」と述べた。そして同氏は、「あなた方(ウクライナ)の大統領はタンゴを踊る準備ができている。彼は交渉の席につくことを希求している。しかし、今のところロシアのプーチン大統領にはその準備がない」と述べ、その点において、米国が戦争を停止するための試みで大きな役割を果たしていると付け加えた。

記者からの、フランスでのG7首脳会談後、トランプ米大統領のウクライナ支援に対する姿勢が改善されたと思うかという質問に対し、ルッテ氏は、「私は(ウクライナに関する)米国の立場を常に肯定的に捉えていた」と述べた。

写真:ウクライナ外務省