ロシア軍事界隈で和平の必要性の議論強まる=戦争研究所

米国の戦争研究所(ISW)は、ウクライナ軍がロシア後衛への攻撃を成功させていることを受け、ロシアの軍事サークルにおいて、対ウクライナ戦闘を早期に終結させる必要性についての議論が強まっている。

戦争研究所(ISW)の3月30日付報告書に書かれている。

ISWは、「ロシアに対して増大するコストを強いるウクライナの作戦的及び戦略的能力が、ロシアのウルトラナショナリスト的な情報空間に懸念を引き起こしている」と指摘している。

それによると、ロシアの著名なウルトラナショナリスト的軍事・政治評論家が、西側の経済的潜在力はロシアよりも「桁違いに」大きく、西側が支援するウクライナ軍のロシアへの攻撃において、数百機の無人機が投入されるケースがますます増えていることから、その差が軍事面でも明白になりつつあると主張しているという。

その評論家は、こうした攻撃の規模は今後拡大する一方であり、ロシアは西側の経済的潜在力に対抗できるほど十分な迎撃ミサイルを生産することはできず、そのため「敗北する運命にある」とし、直ちに「戦争終結の問題を解決」せざるを得ないと主張している。

同氏はまた、ロシアが「屈辱的な平和」に同意するか、戦略的攻勢によってウクライナに決定的な勝利を収めるかのどちらかに同意しなければならないが、ロシア首脳陣は政治的にそのような攻勢をかける準備ができておらず、それゆえ既に「屈辱的な平和」に向けて動いていると指摘している。

ロシアの情報空間ではまた、前線におけるウクライナの成功や無人機の適応能力についても認め始められているという。

ロシアのウルトラナショナリスト的軍事ブロガーは3月26日、ロシア軍は今後数か月間にわたり不利な戦況を覆すことはできず、「かなり成功した」ウクライナの反攻が、2026年におけるロシア軍の攻勢継続能力を阻害したと不満を述べたとある。

この人物は、ウクライナ軍が技術的適応能力においてロシア軍を「凌駕している」と指摘した他、ウクライナの迎撃用無人機の質を賞賛し、ウクライナの無人機の適応に対するロシア軍指導部の反応の遅さを批判したと報告されている。