ロシア軍の春季攻勢は失敗している=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ロシア軍は現在、機甲戦力を用いた前進ができておらず、引き続き小規模グループによる浸透を試みているに過ぎないと指摘した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやりとりの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「計画されていたロシア人の春季(攻勢)キャンペーンはこの春の中で沈没し、彼らは攻勢を仕掛けることができなかった。彼らは攻勢行動をとっているが、それらは全て同じで、浸透の試みなどである。機甲戦力での突破はどこにおいても不可能だ。それら機材は私たちが焼き払っている。したがって、彼らに大規模な作戦はない。もっとも、前線の様々な場所で浸透や恒常的な強襲は依然として試みられている。私たちの戦士たちが彼らを殲滅している」と語った。

また同氏は、ロシアの攻勢失敗の原因の1つとして、ウクライナ側の2025年のクプヤンシクにおける作戦の成功と今年に入ってからの南部における作戦を挙げた。

同氏はその際、「私たちは、彼ら(ロシア軍)がドネツィク方面からそちら(編集注:南部)へ軍を移動させ始めるのを目にした。(編集注:ウクライナ軍が)その430(平方)キロメートル以上に進むことを恐れたからだ」と指摘した。

同時に同氏は、ロシア側の失敗は彼らが侵略継続の計画を断念したことを意味しないと指摘した。同氏は、現在ロシア軍がザポリッジャ方面、ポクロウシク方面、フリャイポレ方面で攻勢作戦の継続を試み続けるという情報があると伝えた。そして同氏は、「それらは全て続くだろう。彼らはクプヤンシクから退却した後も、再びクプヤンシクを欲するだろう。それは完全に明白なことである。スーミ州やチェルニヒウ州での動きは単なる誇示であり、現時点でそこに戦力はない。彼らはそこから皆をドンバス地方へ移し、その後、ドンバスからフリャイポレや南部へ移した。今はそのような状況だ」と説明した。

同氏は加えて、情報機関から、ロシア側が2026年から2027年にかけて制圧を望んでいる地域を赤色で記したロシア作成の地図を見せられたと伝えた。そして同氏は、「それは、彼らに戦争を止める考えが間違いなくないことを示している。プーチンが戦争を終わらせたがっているという種々のリーダーの言葉に対して、私たちがなぜあのように反応しているのかと言えば、彼が望んでいないからだ。そうでなければ、彼のところの地図は別のものになっているはずだ。資金はインフラへの出資の増額に向かうはずであり、ミサイル生産の増強に向かうはずがない」と指摘した。

写真:大統領府