ウクライナ外相、ロシア軍のクリスマスの夜の攻撃を報告「人を殺す意図しかない」

ウクライナのシビハ外相は25日、ロシアがクリスマス・イブにもウクライナの町々を攻撃したと報告した上で、国際社会に対してウクライナの防空能力の強化を要請した。

シビハ外相がXアカウントに書き込んだ

シビハ氏は、「ロシアはクリスマスの夜にすらもウクライナの民間人への残虐な攻撃を止めなかった。オデーサへの攻撃により、1名が死亡、2名が負傷した。ハルキウ州とチェルニヒウ州で1名ずつ民間人が殺された。また、ザポリッジャ州とスーミ州で民間人が負傷した」と伝えた。

そして同氏は、「最近オデーサが最も苦しんでいる。ロシアは、エネルギー・インフラと民間インフラを意図的に破壊しており、氷点下の中、人々から電力、水、暖房を奪っている。軍事的目的は一切ない。ロシアには、ただウクライナ人であるという理由で、人々を殺す意図しかない」と強調した。

同氏はさらに、こうした行為が1948年の「集団殺害(ジェノサイド)罪の防止及び処罰に関する条約」第2条(c)項「当該集団の全部又は一部に対し、身体的破壊をもたらすことを意図した生活条件を故意に課すること」に該当すると訴えた。

また同氏は、「私たちは世界に対し、行動すること、侵略者への圧力を強めること、そして防空手段をはじめとする、自らと自国民を守るためのウクライナの能力を強化することを呼びかける」と伝えた。