ロシア軍、650機以上の無人機と30弾以上のミサイルでウクライナを攻撃 死者3人=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、22日夜から23日朝にかけて、同国を無人機650機以上、ミサイル30弾以上で攻撃を仕掛けた。少なくとも13の州が攻撃されたことが判明している。

ゼレンシキー宇大統領がXアカウントで報告した

ゼレンシキー氏は、「夜からロシアによるウクライナへの大規模攻撃が続いている。何より私たちのエネルギー部門、民間インフラ、文字通り生活のあらゆるインフラに対する攻撃だ。650機以上の無人機が飛来し、その大半が『シャヘド』だ。ミサイルは30弾以上だ」と発言した。

そして同氏は、「残念ながら、死傷者が出ている。キーウ方面では、ロシアの無人機攻撃で女性が1人亡くなった。フメリニツィキー州でも1名の死者が判明している。ジトーミル州では、4歳の児童が亡くなった。ロシアの無人機が民家に着弾したのだ。遺族と近親者に哀悼を捧げる」と書き込んだ。

同氏は同時に、「かなりの数の無人機とミサイルは撃墜することができた。詳細情報は全ての報告が出揃ってから空軍が後ほど報告する。同時に、着弾もある。修理班、エネルギー関係者がすでに、人々の普通の生活、私たちの町や共同体の生活を確保するためにすでに作業している」と伝えた。

同氏は加えて、今回のロシアの攻撃は、ロシアの優先課題を極めて明確に示すものだと指摘した。同氏は、「人々が自らの親族と自宅で安全に過ごしたいと思っているクリスマス前の攻撃だ。この戦争を終わらせるために進められている交渉が、実質的に佳境に入っている中での攻撃だ。プーチンは、殺人を止めねばならないという事実をどうしても受け入れることができないのだ。そしてそれは、世界のロシアに対する圧力が不十分であることを意味している」と強調した。

そして同氏は、国際社会に対してこの攻撃に反応するよう呼びかけた。同氏は、「ロシアを平和と保証された安全へと追い込まねばならない。平日であれ祝日であれ、ウクライナは毎日、人々の命を守っていることを忘れるべきではない。ウクライナのための防空、武器購入のための資金提供、エネルギー設備の提供。これら全て、休日だからといって止まるようなことではない。最終的に平和を達成するためには、命の保護にコミットしなければならない。ウクライナを支援してくれている全ての人々に感謝する! 今日、沈黙することなくロシアの行いを非難してくれている全てのリーダー、全ての政治家に感謝する」と伝えた。

写真:国家非常事態庁チェルニヒウ州総局