戦闘の約3割がポクロウシクで発生=ゼレンシキー宇大統領、前線の戦況を報告

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、現在ロシアの対ウクライナ戦争における戦闘の約3割、敵の滑空爆弾の使用の約半分が東部ポクロウシクで生じていると発言した。

ゼレンシキー大統領が記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「ポクロウシクについて。敵は過去数日成果を出していない。前線の戦闘全体の内26〜30%がポクロウシクで生じている。同時に、誘導航空爆弾(編集注:滑空爆弾)の使用全体の50%がポクロウシクに向かっている。私たちの軍人がどれだけ厳しいかわかるだろう」と発言した。

また同氏は、ポクロウシク方面には現在26万〜30万人のロシア軍人がおり、市内では第425独立強襲連隊が活動していると指摘した。同氏はさらに、同方面で課題を遂行するウクライナ側の第35旅団、第38旅団、第68猟兵旅団、第32旅団、第155旅団に謝意を表明した。

同氏はさらに、最高司令官会議では、東部クプヤンシクの状況についても協議したとし、同方面には約6万人のロシア軍人が残っていると伝えた。また同氏は、掃討の日程は定められているが、それを公表することはないと述べた。

加えて同氏は、東部のリマン方面は変化がなく状況は安定してきている、クラマトルシク方面も変化がないと述べた。コスチャンティニウカでは戦闘が続いており、状況は今のところ変化がないと伝えた。

同氏は、ドブロピッリャの作戦は継続していると述べ、「総司令官は、彼らはさらに2、3キロ掃討したと述べたが、ロシアはそこで完全に主導権を失ったことを理解しており、私たちはロシアが巻き返しの準備をしていることを理解している。傍受情報や彼らが兵力を集結させていることは明らかで、あらゆる兆候から私たちは理解している」と述べた。

そして同氏は、ノヴォパウリウカ方面でも変化はなく、ウクライナ軍は6つの自治体で占領軍と戦闘していると述べた。