ロシア軍、ウクライナ西部諸都市と東部ハルキウを複合攻撃 チェルニウツィーで死者4名
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、11日夜から12日朝にかけて、同国西部チェルニウツィー、リヴィウ、ルーツィクや東部ハルキウをミサイル26弾と自爆型無人機など597機で攻撃した。
西部チェルニウツィーでは、ザパルニューク・チェルニウツィー州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、今回の攻撃で死者が4名出ていると報告した。
ザパルニューク氏は、夜明けにロシア軍は無人機4機とミサイル1弾で同地域を攻撃してきたとし、チェルニウツィーで撃墜された無人機の破片の落下で26歳の女性と43歳の男性が即死、また重傷者2名が病院で亡くなったと伝えた。他、10名以上の負傷者が出ているという。
さらに、チェルニウツィーでは、住宅、店、行政庁舎、自動車が損傷したという。
チェルニウツィーの被害 動画:国家非常事態庁
西部リヴィウでは、コジツィキー・リヴィウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて同攻撃により住宅、幼稚園、自動車、非住居型建物の屋上が損傷、市民9名が負傷したと報告した。
露軍攻撃によるリヴィウの被害 写真:アナスタシヤ・スモリイェンコ/ウクルインフォルム
西部ルーツィクでは、ポリシチューク市長がテレグラム・チャンネルにて、今回の攻撃で民家1軒が破壊された他、複数の建物の窓が割れ、自動車が炎上したと伝えた。
同時に同市では、死者は出ていないとのこと。
東部ハルキウでは、テレホウ市長が得れグラム・チャンネルにて、ロシア軍の朝の攻撃により3名が負傷したと報告した。
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は11日18時から12日10時にかけて、自爆型などの無人機597機、ミサイル26弾でウクライナを攻撃したと報告した。
この内、12日10時の時点で、無人機319機とミサイル25弾が撃墜されたという。
加えて、258機の自爆型に似せた模倣機が飛翔中に消失ないしは電子戦機器の影響で飛翔を停止したと報告されている。
その他、ミサイル1弾と無人機20機の着弾が5か所で、撃墜された無人機の破片の落下が19か所で確認されたという。