ロシア軍、5月1日にハルキウ州全体で攻勢強化

ウクライナの作戦戦術群「ハルキウ」のシャムシン報道官は2日、ロシア軍がハルキウ州での攻勢を強めたとし、とりわけ、リプツィ、ヴォウチャンシク、ドヴォリチュナ方面の構成が激しいと伝えた。

シャムシン報道官がテレビ番組出演時に発言した。

シャムシン氏は、「認めることができる。昨日、5月1日、ロシアはハルキウ方面で著しく活発になった。過去24時間で、8回の襲撃が確認されている。それはかなり多いし、その際敵はハルキウ州全体の前線で攻撃してきた。戦闘は、リプツィのある方面と、これまで通り、ヴォウチャンシクの芳年、それから当然、ロシア軍がオスキル川を越えて歩兵グループを投入し続けているドヴォリチュナの方面で激化した。ヴォウチャンシクは、ロシア軍がこれまで通り極めて活発で、町は実質的に消え去ってしまっている。現在、それは完全な廃墟で、そこには実質的に無傷の建物は全く残っていない」と伝えた。

また同氏は、敵は主に地下通路や地下室を利用しており、そこに兵力を集結させ、引き続き活発な襲撃の準備を進めていると述べた。ヴォウチャンシク市内では現在、前線はヴォウチャ川に沿って生じており、敵は同川の渡河を何度も試みているが、いずれも撃退され、壊滅的な損害を被っているという。

同時に、ロシア占領軍はヴォウチャンシクに対し、あらゆる種類の榴弾砲、多連装ロケットシステム、重火砲、無人機などを用いて攻撃を続けているという。また、敵はオスキル川の渡河もあきらめていないという。

同氏は、「敵は、ドヴォリチュナ方面でも活動を継続している。彼らの主な狙いは、オスキル川右岸における橋頭堡を維持・拡大し、右岸の北側からクプヤンシク市への脅威を作り出すことだ。昨日、ロシア軍はトポリ、カムヤンカ、ノヴォヴァシリウカ周辺で非常に活発に行動した。彼らの意図は明白で、オスキル川に仮設の橋を設置する試みを断念していないと見ている。なぜなら、然るべき兵站ないまま右岸での戦闘行動を継続するというのは、極めて困難な課題だからだ。彼らは、クプヤンシクに対する現実的な脅威を作り出すには、オスキル川の信頼できる渡河手段が必要だと理解している」と説明した。

また、同氏は、「4月、ロシア軍はハルキウ方面で甚大な損失を被った」とし、「私たちの情報によれば、彼らは2000人の人員を失い、そのうち900名が戦死、つまり本当の意味で良好となった者たちだ。残りは負傷者だ。さらに私たちの部隊が12名の占領者を拘束した」と伝えた。

その他、同氏は、敵は2400台を超える兵器および軍用車両を失ったと報告した。

写真:参謀本部