ウクライナ東部ハルキウ州各地への露軍大規模砲撃で住民に死傷者発生

ウクライナ東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は、10日のロシア軍による同州国境隣接自治体への大規模砲撃により、少なくとも4名が負傷、2名が死亡していると発表した。

シニェフボウ長官がテレグラム・チャンネルで伝えた

シニェフボウ氏は、「ハルキウ州国境隣接地域の自治体は、敵の強化大規模砲撃に見舞われた。死傷者が出ている」と書き込んだ。

州軍行政府の情報によれば、同日9時45分、ヴォウチャンシク共同体ブハイウカ村が砲撃され、これにより民家が破損。死傷者は出ていないという。

また、10時頃、ヴォウチャンシク市が砲撃され、民間人2名が負傷。

12時50分、ハルキウ地区チェルカシキ・ティシュキが砲撃され、55歳の民間男性が死亡。

13時22分、占領軍がヴォウチャンシクの民家を攻撃。60歳の女性が負傷。また、敵の民間経済施設への砲撃で、民間男性1名が死亡、他2名が負傷したという。

これに先立ち、10日朝、ロシア軍はハルキウ州北方への砲撃を強化、とりわけヴォウチャンシク市を攻撃していた。

ウクライナ防衛省は、過去24時間、ヴォウチャンシク方面でロシア軍が航空誘導爆弾による空爆を実施、10日に入ってからは、敵はウクライナ軍の最前線に対して榴弾砲砲撃による圧力を強化。

そして、朝5時頃、ロシア軍は装甲車の支援を受ける形で防衛線の突破を試みたという。

国防省は、「現時点で、それらの攻撃は撃退されており、様々な烈度の戦闘が継続している。前線の同地点の防衛強化のために、予備部隊が送られている。ウクライナ軍は敵攻勢を抑え続けている」と伝えた。

これにつき、ゼレンシキー大統領は、ロシア軍のハルキウ方面への進軍は止めることができたとコメントしている