ウクライナでも、中東と同じ様に「シャヘド」の音が聞こえる=ゼレンシキー宇大統領、複数の国のイスラエル防空への支援に言及

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ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、イランがイスラエル攻撃の際に自爆型無人機「シャヘド」を使用し、複数の国が防空支援を行ったことを受けて、ウクライナの空でも中東の空と同じように「シャヘド」の音が聞こえると発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで言及した

ゼレンシキー氏は、同日会議を開いたことを伝え、防空や前線の軍人のための武器が引き続き優先課題だとした上で、「現在、全世界がイスラエルや隣国の空で同盟国の行動を目にした。団結を基盤にして、政治的意志が十分にあると、テロからの防衛における団結が、実際はどれだけ効果的なものとなり得るのかをだ。イスラエル、米国、英国、フランス、ヨルダンが一緒に行動した。最大限効果的に」と発言した。

そして同氏は、これらの国が一緒になってテロが優勢になるのを防ぎ、「さらなるエスカレーションが生じないように」一緒に行動していると指摘した。

さらに同氏は、「イスラエルは北大西洋条約機構(NATO)加盟国ではなく、第5条を発動する必要もなかった。そして、誰も戦争に巻き込まれていない。彼らは単に命を守る支援をしたのだ」と発言した。

その上で同氏は、「もしウクライナも同様に無人機やミサイルの撃墜でパートナー国から類似の完全な支援を受けていたら、欧州の空はとっくの昔に必要な保護を得られていたであろう」と述べ、「テロはあらゆる場所で完全に負けねばならない」とし、そのことに場所による強弱があってはならないと補足した。

加えて同氏は、ウクライナの防空を支援してくれている国々に感謝を述べた上で、「しかし、私たちは今、団結が100%機能するかもしれないこと、ほぼ100%の『シャヘド』とミサイルを撃墜できるかもしれないことを目にしている。私たちは、それについてもパートナー国と話していく」と強調した。

写真:大統領府