ゼレンシキー宇大統領、世界に向け「プーチンの敗北を恐れるべきではない」

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ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、プーチン露大統領は全ての自由な国にとっての脅威なのであり、世界はプーチンの敗北を恐れるべきではないと発言した。

ゼレンシキー大統領がミュンヘン安全保障会議でのスピーチの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「戦争と不安定化の厳選の破壊が私たちの主要課題だ。そして、それは公正なことだ。私たちは、侵略者に敗北をもたらすためには、『何か』ではなく、可能な限りあらゆることを行わねばならない。私たちは、プーチンの敗北を恐れるべきではない。なぜなら、彼は、全ての自由な国にとっての脅威だからだ。そう、プーチンは、ウクライナに侵攻し何千人もの人を殺し、連れ去り、何千もの子供を追放したモンスターである。プーチンはチェチェン人、シリア人を苦しめ、ジョージアに侵攻し、クレムリンの壁の外やロンドンやベルリンの中心で反対者を処刑する命令を出してきた。そして、昨日、彼は欧州に対してさらにもう1つのシグナルを送った。野党のリーダーをもう一人殺害したのだ」と発言した。

同氏はまた、私たちはプーチンの敗北とその政権の破滅を恐れるべきではなく、代わりにそれが意味するものを破壊すべく共同で活動すべきだと訴えた。その際同氏は、「彼の運命は敗北であり、ルールに基づいた国際秩序の運命は消え去ることではない」と強調した。

そして同氏は、もし世界が今日プーチンを克服しなければ、明日にはもう誰がロシアが大統領になるかの意味はなくなるとし、なぜなら新しいロシアの独裁者は、政権維持のためには他国の領土を占領し、対立者を殺害し、国際秩序を破壊しなければならないことを記憶していくからだと指摘した。同氏は、「そうなれば、欧州、中央アジア、世界中が非常に暗い場所となるだろう」と発言した。

加えて同氏は、パートナーたちに対して、ウクライナ支援のためにあらゆることを行い、手続き問題で遅れを生じさせることのないようにと呼びかけ、なぜなら戦いは一瞬たりとも止まっていないからだと伝えた。

同氏はその際、「覚えておいて欲しい。独裁者は休暇には行かない。憎悪は一切の休止を知らない。火砲が手続き問題で沈黙することはない。侵略者に対峙して戦う戦士たちは、然るべき力を必要としている」と強調した。

写真:ミュンヘン安全保障会議(インスタグラム)