「戦場での主導権を失わずにこの冬を乗り切らねばならない」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナ人は現在の戦争を世界で最後のものとすべく行動していると発言した。

ゼレンシキー大統領がスカイTG24へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「理解すべきことは、ウクライナ人は、これが欧州でも世界でも最後の戦争となるようにあらゆる行動をとっていることだ。そのために私たちは戦っている。国際法、人言、主権、領土一体性への尊重のため、命の尊重のためだ」と発言した。

同氏はまた、世界はロシアの侵略と戦うウクライナ支援に疲れることはできないと述べつつ、「確かに、皆が戦場で非常に迅速に事が進むことを望んでいる。しかし、物事の生じ方は様々だ。全面戦争はもう2年目であり、皆が疲れている。大地も使われているし、人々も疲れている。当然のことだ」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナ側には高い士気があるとし、「私たちは敵に勝つつもりだ」と強調した。

その上で同氏は、「現在主導権は私たちの手中にある。遅いかもしれないが、毎日ロシアを私たちの大地から一歩ずつ追い出しているのだ」と指摘した。

同時に同氏は、前線のウクライナ軍人は、敷き詰められた地雷、武器や弾薬の不足、防空システムの不足といった著しい困難を克服しなければならないとも発言した。そして、「これから冬が到来する。それが私たち国民皆にとってのさらなる挑戦だ。民間人にとっても、軍人にとっても。この冬を今戦場で私たちの側にある主導権を失わずにしっかり乗り切らねばならない」と強調した。

写真:大統領府