スロバキア外相、ロシアとの協議を求める人々に「それはヒトラーとの間で経験済みのこと」

スロバキアのカーチェル外相は8日、同国は歴史の教訓をよく学んでいるとしつつ、現在ロシアとの協議を求める人々に対し、ヒトラーとの合意が当時のチェコスロバキアの破壊と第二次世界大戦の開戦をもたらしたことを喚起した。

キーウを訪問したカーチェル・スロバキア外相がクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

カーチェル外相は、「ロシアがウクライナで行っていることは、これまでも今も今後も受け入れられないものだ。私たちはいつも、『私たちは平和を求めている、私たちは協議に賛成だ』と話している人々に対しては『それはヒトラーとの間ですでに経験したこと、かつて誰かが私たちの後ろで行おうとしていたことだ』と述べている。私たちは、それが当時のチェコスロバキアの破壊と第二次世界大戦、何千万人の人々の喪失をもたらしたことを知っている。私たちはそれを決して繰り返さない。私たちは歴史の教訓を学んだのであり、あなた方を最後まで支えていく」と発言した。

また同氏は、終戦がいつ生じるかは、ウクライナ自身が定めることになると指摘した。

同氏は、「それは、ウクライナの平和、ウクライナの平和の形態、ウクライナの決定である。ウクライナが自らの国境を回復し、自らの主権領土を完全に取り戻すのだ。しかし、それですら終わりではない。ロシアが国際社会にとって脅威をもたらさなくなり、ウクライナが欧州の全ての重要な会議の完全な参加者となった時に、それ(終わり)は生じるのである」と強調した。