欧州議員グループ、露傭兵集団「ワグナー」のテロ組織認定を要請

欧州議会の極右から左派までの会派に所属する議員たちが、ロシアの傭兵組織「民間軍事会社『ワグナー(ヴァグネル)』」をテロ組織に認定するよう呼びかけている。

ニュースサイト「ポリティコ」が報じた

報道には、「諸会派所属の欧州議員たちは、EUがワグナー・グループをテロ組織リストに入れるよう要請している」と書かれている。

同時に、この呼びかけは、欧州刷新(自由主義)、欧州人民党(保守主義)、社会民主進歩同盟(社会民主主義)、緑の会派の議員の他、極右会派「アイデンティティと民主主義」から左派まで支持があると説明されている。議員たちは、ミシェル欧州理事会議長とEU議長国であるチェコのフィアラ首相にあてた書簡に署名したという。

議員たちはその際、ワグナーによる、ウクライナにおける「現在も続く国際法の違反」やその他の紛争での違反に言及しているという。

なお、プーチン露大統領に近いと言われるエフゲニー・プリゴジン氏が率いる傭兵組織、いわゆる「民間軍事会社ワグナー(ヴァグネル)」は、2014年以降のロシアの対ウクライナ戦争への参加の他にも、シリア、スーダン、モザンビーク、中央アフリカ共和国の紛争・戦争に参加してきたことが知られている。