ロシア軍人を拘束すればするほど、ウクライナ軍人の帰還のチャンスが増える=宇国防相

ウクライナのレズニコウ国防相は22日、マリウポリ防衛戦参加者たちは複数の命令を遂行したと発言した。

レズニコウ国防相がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

レズニコウ氏は、「彼らにはマリウポリ防衛の命令、敵を引き止める命令が出されていた。彼らは、自らの戦いによりオーク(編集注:ロシア軍人の蔑称)の集団全体を繋ぎ止めた。彼らは、占領者たちを先に行かせなかったのだ。次の司令部の命令も、同様に難しいものだった。それは、死ぬまで耐えろ、ではない。その命令は、『自らの命を守れ!』だった…。拘束は、彼らにとって地獄となった。拷問によってだ。しかし、ウクライナ人の精神の力は壊せない。自由への渇望は消し去れないのだ。彼らは、またしても命令を遂行した。彼らは生き延びたのだ。今、彼らは安全である」と発言した。

同氏はまた、21日に解放された215名の内、188名がマリウポリ製鉄工場「アゾフスタリ」の防衛者だと説明した。また、解放された「アゾフ」の指揮官5名は現在トルコの安全な条件下におり、さらに10名の外国人が解放されたと伝えた。

同時に同氏は、ウクライナは一人一人の命を救うためあらゆることを行わねばならないとし、「そのためには、改善を信じ、互いを信頼することが重要だ。国の軍事・政治首脳陣を信頼すること、信頼し、秩序を維持することが重要だ。拘束される占領者の数が多くなればなるほど、私たちの男性、女性が家に帰れるチャンスが多くなるのだ。私たちは、光のある側にいる。そして、力と真実は私たちの側だ。そして、光は闇に打ち勝つのだ」と強調した。

これに先立ち、21日、ウクライナ政権が、ロシアに拘束されていた軍人や民間人を計215人解放したことが発表されていた。

写真:大統領府