ウクライナ大統領代表、クリミア住民へ安全ルールを守るよう呼びかけ

ウクライナのタシェヴァ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領常駐代表は31日、クリミアにて爆発が恒常的に発生していることに関連し、クリミア在住のウクライナ国民に対して、基本的安全方策をとるよう、軍事施設からはできるだけ早く離れ、必要な物をまとめ、シェルターへのアクセスを確認しておくよう呼びかけた。

タシェヴァ大統領代表が記者会見時に発言した

タシェヴァ氏は、「ロシア連邦は、クリミア占領開始からずっと軍事基地を築き続けながら、民間人の安全は無視してきた。代表部の情報では、多くのシェルターが使い物にならない、または閉ざされている、あるいはごみで塞がれている。占領政権の嘘の発表は信じないで欲しい。自力で、シェルターへの自由なアクセスを確保して欲しい」と発言した。

さらに同氏は、クリミア半島にて最近始まり、すでに恒常的となっている爆発に対して、現地では実に様々な反応があるとし、一部の人はこの戦争がウクライナの始めたものでないことを理解しており、その爆発を喜び、ウクライナ軍の到来を期待しており、「クリミアは守られている、防空システムは理想的」というロシアのプロパガンダはもうずっと機能していないと指摘した。同氏は、そのような人々に対し、クリミアの解放を早めるために、ウクライナの特殊機関に対して占領者についてのあらゆる情報を報告するよう呼びかけた。

また、同氏は、あり得る戦闘や爆発について怯え、恐れている人々もいるとしつつ、ウクライナはクリミアの自国民の命を重視しているが、同時に、住民は基本的な安全方策を自ら取らなければならないと指摘した。具体的には、軍事施設のある地区に住んでいる住民は、できるだけ早くそこから離れるべきで、また爆発が生じた場合に、建物の中にいるなら、いわゆる「壁2枚ルール」(編集注:屋外から壁2枚離れた場所に滞在する)を適用すべきだと伝えた。さらに同氏は、最も重要な物、身分証明書、充電してある携帯型充電器、懐中電灯を用意してまとめておくべきであり、また十分な量の水も用意しておくと良いと指摘した。そして、住居の近くにシェルターがあるか、そこへは自由なアクセスがあるかを確認すべきだと呼びかけた。

その他同氏は、「2023年の(クリミア・プラットフォーム)首脳会談は、自由なウクライナのクリミアにて開催できるよう活動している」と伝えた。

同時に同氏は、フェイスブック・アカウントにて、「クリミアへ違法に到来したロシア国民よ。恐れるが良い。あなた方はもう今、トゥーラ、サランスク、ロストフや、あなた方がやってきたところへ向かっても良い。私たちは、あなた方が資産を売り払って、活発に出て行っているのを知っている。そう、クリミアは美しいし、安い。しかし、よく言われるように、『名誉のことも知るときが来ている』のだ。たとえ、あなた方のところでは、名誉に関しては問題があろうとも」と書き込んだ