ベラルーシのウクライナへの侵攻準備の観察されていない=国防省

ウクライナ国防省のモトゥジャニク報道官は、現時点で、ベラルーシ領から侵攻の準備は観察されていないとしつつ、潜在的な脅威は残っているため、ウクライナ側は国境付近地域への部隊を維持していると伝えた。

モトゥジャニク氏がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

モトゥジャニク氏は、「ベラルーシからの脅威は決して下がっていない。しかし、その国から再び侵攻が展開するには、強力な攻撃部隊の編成が必要となる。私たちは、ロシアの全面的侵攻の最初の数週間はそれを目にしていた。ベラルーシ共和国の非友好的行動のせいで、ロシアはあれほどに迅速にキーウ周辺へと到達したのだ。しかし、当時は非常に強力な部隊編成がされていたが、現在は、そのような部隊を私たちは目にしていない」と発言した。

同時に同氏は、敵の行動からウクライナ側はベラルーシとの国境沿いに維持せざるを得なくなっているとも発言した。

同氏は、「それがロシアの現在の戦術なのだ。主な攻撃はルハンシク州とドネツィク州に、残りは恒常的な砲撃、私たちの注意を逸らす行動、私たちの部隊への抑止である。そのような手段で、彼らは私たちに部隊をそこに維持させている。私たちは、そこから部隊を離したら、彼らが再び侵攻することができることをよく理解している。近い将来にそれはないと思っているが、しかし、その方面を強化しなくてはならなくなっている」と強調した。

さらに同氏は、現在のベラルーシ軍の兵力は6万人以上で、南部作戦司令部の設置に関連して、さらに約2万人が増加されると指摘した。ウクライナとの国境付近のブレスト州とホメリ州には、7個大隊が滞在しているとし、それは約3500〜4000人の兵力だと説明した。同時に、ベラルーシの複数自治体には、ロシア軍部隊も駐留していると指摘した。

加えて同氏は、「ベラルーシがロシア軍にあらゆる兵站を提供していることに関連して、ロシア軍が非常に迅速にベラルーシ領に予備戦力を投入する可能性は大いにある。しかし、侵攻には、準備が必要だ。現在、私たちはそれを目にしていない」と発言した。