敵は6月26日までのルハンシク州制圧に向けてほぼ全ての戦力を投入=宇国防省

ウクライナのマリャール国防次官は20日、シェヴェロドネツィクではロシア軍がルハンシク州全体を大体6月26日までに制圧するという課題を遂行するために、最大限の努力を注ぎ込んでいると発言した。

マリャール国防次官がテレビ番組出演時に発言した

マリャール氏は、「現在、誇張なく決定的な戦いがシェヴェロドネツィクにて続いており、敵の計画は、彼らのトップが出した課題に沿っている。つまり、ルハンシク州の州境におおよそ6月26日までに到達することである。現在、ロシア軍は、周辺自治体を襲撃するべく、実質的に全ての兵力と機材を投入した。彼らは私たちの部隊の防衛を突破しようとしており、リシチャンシクとシェヴェロドネツィクの防衛をしている私たちの部隊を包囲しようとしている」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ軍は実質的にウクライナ領土を1メートル毎巡って戦い、敵の兵力・機材を破壊しており、敵は非常に深刻な損耗を出していると伝えた。

同氏は、「私たちの軍は、領土を維持するため、そして、包囲されないよう、あらゆる可能なことを行っている。しかし、私たちは、敵が装備面で優位であることを理解せねばならない。そのため、状況は極めて困難なのだ」と強調した。

ハルキウ州情勢に関する質問に対して、マリャール氏は、ニュースを読んでいる者なら、「ハルキウ州の(ロシアとの)国境に到達するためのウクライナの戦力は多く残ってはいないことを知っているだろう」と発言した。同氏は、「ハルキウも州も、敵から解放された、そして国境まで残っている距離で、敵は、ウクライナ軍が国境に到達するのを防ぐべく、最大限の抵抗を行っている。そこを巡って戦闘が起きている」と発言した。

同時に同氏は、現状でハルキウ州への侵攻が繰り返される可能性について予想することはできないとし、なぜなら状況は毎時変わっており、どのような情報も急速に意味を失うからだと指摘した。

その他同氏は、ウクライナでは戦争の活発な局面が続いており、現在国内にロシアのミサイルが着弾する可能性のない安全な場所、安全な州は存在しないと喚起し、「ミサイル攻撃の脅威は実質的にウクライナ全土にある。侵攻に関しては前もって話すことはできない。戦闘のダイナミズムを見なければいけない」と発言した。