ルハンシク州行政府長官、同州戦況を説明 「シェヴェロドネツィクへの補給経路は維持」

ウクライナ東部ルハンシク州のハイダイ州軍行政府長官は18日、ロシア軍は全予備兵力をシェヴェロドネツィク方面とバフムート方面に投入しており、臨時州都シェヴェロドネツィクを完全に制圧し、同州とドネツィク州を結ぶ幹線を「切断」しようとしていると説明した。

ハイダイ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて報告した

ハイダイ氏は、「露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)たちは成功しておらず、大勢死んでいる。(編集注:マリウポリの製鉄工場)『アゾフスタリ』の情勢と比較は不適切である。状況は全く異なる。シェヴェロドネツィクへの全ての橋が壊されてはいるが、同市との繋がりは維持されている。避難とあらゆる必要な物の補給のための経路はある。リシチャンシクは、ウクライナが完全にコントロールしている。同市は常に砲撃を受けているが、『静かな』避難が行われているし、人道支援も毎日運び込まれている」と伝えた。

さらに同氏は、化学工場「アゾト」に隠れている人々は避難を拒否しているとし、国家警護隊が彼らが拒否を口にする動画を撮ったと説明した。

同氏はまた、「オークたち(編集注:ロシア軍の蔑称)は、意図的に人々が隠れている可能性のあるところを砲撃している。シェヴェロドネツィクの周辺の村は厳しい状況だ。激しい戦闘がメチョリキネで起きた。夜の出来事を待とう。予備兵力の投入数からして、近日中に大型の襲撃があるだろう」と発言した。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。とりわけ、ロシア軍は、4月中旬からウクライナ東部に戦力を集中して侵攻を続けている。

写真:ハイダイ州軍行政府長官