欧州委員会のウクライナへのEU加盟候補国地位付与問題の結論は来週中に発表=フォンデアライエン委員長

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欧州委員会は来週末までにウクライナの欧州連合(EU)加盟候補国地位に関する議論を終える。

フォンデアライエン欧州委員会委員長がキーウ(キエフ)訪問時にゼレンシキー宇大統領との共同記者会見中に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「ご存知の通り、現在欧州委員会は、自らの勧告、いわゆるEU加盟国のための結論を準備している。私たちは、日夜その評価のために仕事をしてきた。私たちはその作業を疲れ知らずで行うと、あなた方に4月に約束した通りだ。私たちの議論により、その作業は来週末には終わらせられる」と発言した。

同氏はまた、向かう方向はわかっているとし、「それは当然の方向だ」と述べ、EUはウクライナと同国国民のその道における努力の決断を非常に高く評価していると伝えた。

さらに同氏は、「人々は自らの動機と自らの断固とした準備を証明した。そのため、私は、私たちが一緒にその恐ろしい戦争を克服でき、ともにこの素晴らしい国を再建し、現代化していくと確信している。私は、『ウクライナに栄光あれ』との言葉で終わりたい」と発言した。

本件につき、ゼレンシキー宇大統領は、同記者会見時、「現在、言うまでもなく、ウクライナだけでなく、EUにとっても、欧州大陸全体にとっても決定的な時が来ている。正に今、統一した欧州の未来がどのようなものになるか、そもそもその未来は到来するのかが定められる。ロシアは、欧州の団結を破壊したがっており、欧州をばらばらにしておきたいと思っており、弱いままにしておきたいと思っている。欧州全体がロシアにとってのターゲットなのだ。私たちは、ウクライナはその侵略、その計画の最初の段階に過ぎないことを確信している。正にそのために、EUのウクライナの加盟申請に対する肯定的な結果が、欧州プロジェクトの未来自体への肯定的な回答となり得るのだ」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、ウクライナ国民はEUとの共同の自由、共同の価値の防衛にすでに極めて高い貢献を行ったと述べた。同氏は、ウクライナと欧州全体において、人が自由な人間として生きられるようにするために、何千もの命が捧げられたと伝えた。そして、「このように残酷な戦争においても、ウクライナの国家と社会の機構は強靭なままであり、ウクライナの人々は欧州空間において完全に団結しているのだ」と強調した。

同氏は、ウクライナは極めて短期間でEUからの質問書に包括的な回答を行ったのであり、現在EUからの回答を期待していると述べた。

また、ゼレンシキー氏は、フォンデアライエン氏を再びウクライナで迎えることができてとても嬉しいと述べた。

これに先立ち、4月20日、ミシェル欧州理事会議長がキーウを訪問した際、欧州委員会は6月末までにウクライナへのEU加盟候補国地位付与に関する自らの最初の結論を発表する、そしてその後、本件は欧州理事会の議題に加えられることになると発言していた。

なお、ゼレンシキー大統領は2022年2月28日に、ウクライナのEU加盟申請に署名を行っている。