ルハンシク州で激しい戦闘、ドネツィク州で大規模砲撃、ヘルソン州で爆発確認=各州軍行政府報告

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ウクライナ東部ルハンシク州のハイダイ州軍行政府長官は11日、ロシア軍は同州ウルビウカを重火力投射システムTOS-1で攻撃、またオリホヴェへ侵入にインフラを破壊していると報告した。

ハイダイ氏がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ハイダイ氏は、「(ウルビウカにて)夜間敵は火力投射システムを使用。多くの建物が炎上した。敵は、町自体と化学分野を破壊している。昨日、砲撃により鉄道停車場が損傷。さらに、複数の産業作業場が損傷した」と伝えた。

またリシチャンシクで敵砲弾がガラス工場敷地に着弾。また学校と料理学校に着弾があったと報告した。過去数日負傷したリシチャンシク住民はドニプロとリヴィウの病院へと搬送されたという。

ハイダイ氏は、前日、ロシア軍はシェヴェロドネツィク、リシチャンシク、ウスティニウカ、トシキウカ、ゾロテー、ニルコヴェ、ヒルシケ、ウルビウカ、コミシュヴァハを砲撃したと伝えた。

同氏はまた、ノヴォトシキウシケ〜オリホヴェ方面の侵攻を続けており、オリホヴェの北方周辺に戦力を集めていると述べた。また、シェヴェロドネツィクにおける襲撃も続けているという。

また、11日8時時点の各州軍行政府の情報をまとめた報告書の概要は以下のとおり。

ドニプロペトロウシク州(南部):ヘルソン州との州境の自治体がまた砲撃を受け、2名が負傷。住宅と自治体の建物が破壊。

ハルキウ州(東部):ハルキウ市では、夜間の敵の砲撃により製造工場で火災発生、車両複数が炎上。犠牲者なし。州内では、ロシア軍がチュフイウ地区、ハルキウ地区の自治体を砲撃。全体で民間人が5名負傷した。

ドネツィク州(東部):ロシア軍はアウジーウカ、ザリーズネ、ミコライウカ、ノヴォミコライウカ、ヴィソコイヴァニウカ、チェルカシケ、ペルショトラウネヴェ、スヒー・バルカ、プティチェを砲撃。ドネツィク州全体でガス供給停止中。334の自治体で停電。水供給も一部で停止。

ミコライウ州(南部):ロシア軍ミコライウ地区リマン村砲撃。住民1名が死亡。敵はまた、バシタンカ地区複数自治体を砲撃。

ヘルソン州(南部):数時間爆発が続いた。ヘルソン市では朝5時から聞こえた。住民も戦闘について報告している。特に、州境とベルシラウ地区での状況が緊迫。戦闘の結果、多くの建物が損傷し、住民に負傷者が出ており、家畜が死亡した。医療・食料の問題継続。ヘルソン市内の大半の銀行は営業できておらず、代わりにロシアの金融機関が開かれている。教育・医療分野も危機的な状況。多くの医師や教師は、ロシア侵略者への協力を拒否。

その他の州は相対的に平穏だった。