ロシア占領政権はウクライナ南部ヘルソン州で約600人を拘束=タシェヴァ・クリミア代表

タシェヴァ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表は、ロシアに占領されているウクライナ南部では占領政権により600人近くが拘束されており、また拉致された同州住民はクリミアへと移送されていると発言した。

7日、タシェヴァ・クリミア代表がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した

タシェヴァ氏は、「私たちの情報では、ヘルソン州では地下室、特別な施設、拷問部屋に入れられている住民は約600人である」と発言した。

また同氏は、ヘルソン市の「地下」には約300人拘束されており、その他は州内の別の自治体に入れられているとし、具体的には、ヘルソン州行政府建物、拘置所、へニーチェシク市の第17専門学校内などだと伝えた。

タシェヴァ氏はまた、代表部が様々な情報源から得ている情報によれば、拉致された人々は劣悪な環境に置かれており、拷問が行われていると述べた。

さらに同氏は、ヘルソン州の拉致された住民の一部はクリミアに移送されており、シンフェローポリ拘置所やセヴァストーポリにて拘束されていると指摘した。拘束されているのは活動家や記者を含む民間人や捕虜だという。また、ザポリッジャ州からクリミアへと移送されている人もいると指摘した。

また、拉致されてシンフェローポリ拘置所にて拘束されている人の中には、マリウポリから脱出してクリミアへ向かった者もおり、クリミアとの検問地点でのいわゆる「濾過検査」の際に拘束された者たちだと伝えた。