ロシア軍、ウクライナ東部で日本政府が改修した音楽学校を砲撃で破壊

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ウクライナ東部スヴャトヒルシクの音楽学校がロシア侵略軍の砲撃により全壊した。この音楽学校は、2016年に日本政府の支援により改修されていたもの。

21日、キリレンコ・ドネツィク州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて伝えた

キリレンコ氏は、「ドネツィク州ではもう一つの文化施設がロシア人によって破壊された。今回は、スヴャトヒルシクの音楽学校だ。この学校が今日の夜明け前に砲撃を受け、木っ端微塵に破壊された」と書き込んだ。

さらに同氏は、「2016年、日本政府がこの学校を改修するのを支援してくれたのだ。それは、『ドンバス地方のコミュニティ安定化支援』プロジェクトの一部だった。ロシア人は、それを廃墟に変えてしまったのだ」と説明した。

同氏は、これまでドネツィク州の復興支援をしてきた日本の人々や他の協力する人皆に感謝を述べ、「私たちはまた再建する!」と強調した。

キリレンコ氏が公開した写真には、同音楽学校がて2015〜2016年に日本政府による国際移住機関(IOM)を通じた支援で改修されたことを記すパネルが写っている。

なお、ウクライナでは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。とりわけ、4月中旬から、ロシア軍は東部ドネツィク・ルハンシク両州への侵攻を強めている。

ウクライナのトカチェンコ文化・情報政策相は4月30日、現在のロシアの侵攻によりウクライナ全土で250以上の文化施設が破壊されたと報告していた。