ウクライナはマリウポリの製鉄工場からの次の避難作戦に向けて作業をしている=副首相

ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は、16、17日に負傷兵の避難作戦の始まった、ウクライナ東部マリウポリの製鉄工場「アゾフスタリ」からの避難作戦につき、さらなる段階に向けて作業を行っていると伝えた。

17日、ヴェレシチューク氏がテレグラム・チャンネルにて報告した

ヴェレシチューク氏は、「『アゾフスタリ』について。人道作戦は続いている。命を救うために、昨日、52名の私たちの重傷兵を避難させた。彼らの状態が安定したら、私たちは彼らをロシア人捕虜と交換する」と書き込んだ。

さらに同氏は、「人道作戦のさらなる段階に向けて作業している。神よ、全てがうまくいきますように」と書き込んだ。

また、アンドリュシチェンコ・マリウポリ市長顧問は17日、ラジオ・リバティ番組出演時に、マリウポリ市では16日から停戦が続いていると伝えた

アンドリュシチェンコ氏は、前日ロシア側はアゾフスタリに対する襲撃を試みたが、その後協議が始まったとし、「昨日の朝は、まだ砲撃と襲撃の試みがあったが、その後、私の理解するところでは、停戦体制の発表が行われた。停戦は今のところどちら側からも違反されていない」と発言した。

同氏はまた、マリウポリ防衛者救出作戦については終了までコメントすることはできないと強調した。

その他、ザリウナ宇大統領府長官顧問は、テレグラム・チャンネルにて、ウクライナ国民に対して、アゾフスタリからの避難作戦につき、ロシアの偽情報を拡散しないように呼びかけた

ザリウナ氏は、「戦争は我慢と忍耐力を伸ばすものだ。アゾフスタリの状況は現在、一人一人にそれ(編集注:我慢と忍耐力)を要求している。私たちの戦士、国境警備隊員、海兵、『アゾフ』隊員、警察官を救うための大きく困難な作業が行われている。非常に多くの偽情報をロシア人が発信しており、それに引っかからないことが大切だ。現在、公式発表を追い、作戦の終了まで我慢しなければならない。その時には、全ての情報がアクセス可能となる」と伝えた。

さらに同氏は、ゼレンシキー大統領がウクライナの英雄たちは生きていなければならないと述べたことを喚起した。

これに先立ち、16、17日、マリウポリの製鉄工場「アゾフスタリ」から264名の軍人(負傷兵)の避難作戦が始まったことが発表されていた。これらの軍人は、全員がロシアが占領する地域へと運ばれている。