ロシア軍、ウクライナ西部・北部へミサイル攻撃・空爆=各州情勢報告

ロシア軍は、西部リヴィウ州、南部ドニプロペトロウシク州へとミサイル攻撃を行っており、また東部ハルキウ州イジューム方面で激しい戦闘が続いている。

15日8時時点の各州軍行政府の情報をまとめた報告書に書かれている。

リヴィウ州(西部):15日朝、軍事インフラに対するミサイル攻撃あり。被害状況に関する情報は確認中。

ドニプロペトロウシク州(南部):夜間緊迫。敵は、多連装ロケットランチャー「ウラガン」により、シローケ共同体を砲撃。住民には被害なし。その他の敵砲撃を確認中。

ザポリッジャ州(南部):ザポリッジャ市は夜間平穏。前線では、戦闘継続。状況は安定。

ハルキウ州(東部):ハルキウ市では攻撃確認されず。過去24時間、州では、チュフイウ地区、ペルヴォマイシク地区にて砲撃があり、犠牲者あり。夜間、20時頃、ハルキウ地区にて敵が倉庫を砲撃し、救助隊が鎮火。犠牲者なし。

ハルキウ州イジューム方面では戦闘継続。

スーミ州(北部):夜間緊迫。22時にミサイル攻撃がスーミ地区シュピリウカ村周辺に行われた。敵は、民間施設に多くの破壊を加えた。夜間、敵は航空機からのミサイル攻撃により、ショストカ地区のインフラを著しく破壊。人的被害はなし。詳細確認中。

ルハンシク州(東部):敵はシェヴェロドネツィクを11回砲撃。「アゾト」、学校、集合住宅へ着弾、負傷者あり。ポパースナ、ヒルシケに対して激しい攻撃。コミシュヴァスには町議会と文化会館に着弾あり。ウルビウカの住民3名負傷。ノヴォドルジェシクで女性1名負傷。

ドネツィク州(東部):緊張は下がらず。オチェレティネのノヴォカリノヴェ村で日中敵が白リン弾(編集注:ママ。テルミット焼夷弾の可能性あり)を使用、複数の建物で火災発生。トレツィクに対して砲撃あり。ガス送菅が破損し、複数の町へのガス供給が停止。夜、砲撃によりトレツィクの変電所が損壊。複数の町で停電。死傷者あり。

マリウポリのアゾフスタリが人間の限界を超えて維持されている。

ヘルソン州(南部):状況は恒常的に危機的。敵は、インフラを破壊しており、略奪と住民の拉致が続いている。

その他の州は、夜間は比較的平穏だった。

なお、ウクライナは、2月24日からロシアの全面的侵略を受けている。