テドロスWHO事務局長、ウクライナ訪問 「宇の医療制度が200回攻撃を受けた」

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日、ロシアによる現在の全面的侵攻が始まってから、ウクライナでは医療制度への攻撃が200回確認されていると発言した。

テドロスWHO事務局長がウクライナ首都キーウ(キエフ)を訪問した際、メディアセンター・ウクライナにおける記者会見時に発言した。

テドロス氏は、「WHOはすでにウクライナの医療制度に対して200回の攻撃を確認している。これらの攻撃は止められねばならない。保健制度は、決して攻撃対象にされてはいけない」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナへの訪問の際に、シュミハリ首相、ジャパロヴァ第一外務次官と会談し、また保健省チームと紛争圏における支援について協議を行ったと伝えた。

また、同氏は、ウクライナにおけるWHOの活動として、ロシアの侵攻開始から、医療機材、医薬品、発電機15台を提供したと伝えた。

同氏は、「WHOは明日、20台の救急車を引き渡す。WHOはまた、ウクライナや難民を受け入れている隣国における緊急医療チーム50組以上をサポートあるいは調整してきた」と発言した。

加えて同氏は、過去数か月WHOは何千人ものウクライナの医療関係者のトレーニングを行い、ウクライナ西部に医療避難サポート用の健康センターを3つ設置したと伝えた。