協議再開のためには、ロシアが2月24日地点まで軍を退くべき=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は6日、ロシアとの協議再開のための最初の一歩は、ロシア軍が全面的侵攻を始める前、2022年2月24日時点の地点まで軍を撤退させることだと発言した。

ゼレンシキー氏が英王立国際問題研究所へのオンライン演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私は、戦争全体を終わらせる前の最低限の一歩というものがあると思っている。私たちが当たり前のように話し始めるためには、(中略)ウクライナとロシアの間の戦争を止めるための関係の外交的フォーマットを再開するなら、その一歩は、全面的侵攻まで、つまり(2月)24日までの状態を回復することである。彼らは、その暫定コンタクト・ラインまで、完全に撤退しなければならない。私はそう思っている。ただし、彼らが撤退するためには、彼らは話をせざるを得ない。そして、私たちも話さなければならない。私はそれは理解している。そして、もう一度言うが、彼らは私たちの全ての橋を壊しているところだが、それでも私はまだ、そのための全ての橋が破壊し尽くされたわけではないと思っている」と発言した。

なお、3月27日にも、ゼレンシキー氏、ロシア軍の撤退について「譲歩的領土までの撤退。それはつまり、2月24日、侵攻前までの状態。そこまで戻らせよう」と発言していた。その際、同氏は、「私は、ロシアを完全に領土から撤退させることが不可能であることは理解している。それは第三次世界大戦をもたらす。私はそれは全部よく理解しているし、認識している。だから、私はそれを譲歩と呼んでいる(編集注:ロシア軍に2月24日のラインまでの撤退を求めること)。始まったところまで戻りたまえ。それから、ドンバス問題の解決を試みようではないか。複雑なドンバス問題の」と発言していた。