ロシア軍の2回目の侵攻も失敗に終わるだろう=元駐ウクライナ米大使

ハーブスト元駐ウクライナ米大使は、ウクライナにおけるロシア軍の2回目の侵攻もまた、1回目同様、失敗に終わるだろうと考えている。

ハーブスト氏がウクルライフTVへのインタビュー時に発言した

ハーブスト氏は、「私は、プーチンは勝てないとずっと確信してきた。2月24日の彼の1回目の侵攻は失敗し、彼は今、2回目の侵攻を準備している。もしかしたらそれはもう始まったのかもしれない。しかしながら、その2回目の侵攻は非常に早く始まった。(中略)ロシア軍の航空機、戦車、その他の軍事機材ではロシア軍が優勢ではあるものの、兵士にはその戦いへの準備がない。他方で、私の見方では、ウクライナ軍には準備がある。また現在、私たちはようやく、全部ではないものの、あなた方の軍が必要としているものの多くを送り始めている。そのため、私はこの2回目の侵攻もまたロシアの敗北で終わると思っている」と発言した。

同氏はまた、ロシアの敗北の可能性がある限り、ウクライナの真の勝利について話すことは可能だとしつつ、「しかし、勝利を可能とするには、西側、特に米国の対ウクライナサポートが継続され、拡大されねばならない」と強調した。

その点で同氏は、米国政権の政策は多くの欠点があり、緩慢ではあるものの、改善しているとし、「今後4、8、10週の内に」バイデン政権が、戦闘機やその他の軍用機の供与支援を決定すると予想していると発言した。

同氏はさらに、戦争の長さについては、ロシア首脳陣にかかっていると指摘した。同氏は、侵攻の第1段階で敗北したものの、プーチン氏は、ロシアは勝利し、軍事的手段でウクライナのコントロールを得られると思っていると強調した。

その上で同氏は、「ロシアの首脳陣、おそらくプーチンが、それは達成不可能だと認める日が来る。その日がきたら、真の平和の可能性が生じる。ただし、それより前ではない」と発言した。