ウクライナで918の自治体がロシアの占領から解放された=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ロシア軍から解放された自治体の数は918に上り、その内338で人道支援本部の活動が始まったと伝えた。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「占領者を追い出した州・地区にて普通の生活の回復が続いている。作業の規模は実に莫大だ。すでに大小918の自治体が占領から解放された。いずれの自治体も私たち、ウクライナにとって等しく重要だ。解放された338の自治体では、人道本部の作業が始まった。定期・緊急の医療支援提供や、可能な場所では、教育機関の活動も再開されている」と発言した。

さらに同氏は、ロシア軍は、ウクライナ全土で1018の教育機関を破壊、損傷したと伝えた。

また地雷除去、電力・水・ガスの供給再開も行われているとし、警察、郵便、国家・地方自治体の業務の回復、車道・鉄道の改修も継続しているという

その他、15日、ヘルソン州軍行政府は、フェイスブック・アカウントにて、ヘルソン州の解放された9つの自治体(同州北部)でも、電力と水道の供給が再開されたと伝えた

発表には、「すでに電力供給が占領者から解放された9つの自治体にて再開された。10の自治体では水供給もだ。そこでは警察が活動し、診療所が開けられ、医師が診療をしている。クリヴィー・リフ方面では、砲撃された道路の路面改修が行われている」と書かれている。

解放されたヘルソン州ベルシラウ地区コチュベイ村を、ラフタ・ヘルソン州軍行政府長官が訪れたと報告された。同自治体と周辺自治体では生活が回復されているという。また、15日には、これら自治体には人道支援が配送されたとのこと。

なお、15日、ウクライナ軍は、現在ロシア軍に占領されているウクライナ南部ヘルソン州の情勢は引き続き困難だとしつつ、住民に対して「私たちはもうすぐ到着する」と呼びかけていた

写真:AA